2014年05月19日
玉砕のち凡才
前回の釣行の翌日。ペンキ屋こばちゃんと仕事で話す機会があった。以前にボートに乗せたまさや君も
ここの職人さんだ。ここの親方がこばちゃんである。この方は生粋のバスアングラーである。
まあ、今はほとんど釣行する機会がなくたまに会社のレクリエーションで釣りに行くくらいとか…
実はこの他に出入りしていたタイル屋がいて、ペンキ屋、僕を含めたこの3人が中心となり3年前の
大磯出張に参加していた。この大磯が僕の中で大きなターニングポイントとなった。
当時、やや釣り熱が冷めていて再びバイクをいじったりと色々しながらも夢は『相模湾のキハダ』に
向けられていた。出張先の直ぐそばに船宿の邦丸さんがある。更に数年前に仕立てで乗ったこともあり
一応は知ってる船宿の一つかな?と言う認識の程度。ほぼ、毎日のように職人と店先の写真を見つつも
『道具がねぇ…』と自分に言い聞かせていた。そんななか、大磯漁港に一度、そして相模川や熱海方面に
釣行することとなる。タイル屋が熱海に土地勘がありポイント調査のランガンを一緒にやった。
で、網代に落ち着き大磯から網代をホームとして通う事になる。時期は11月。ターゲットはアオリイカ。
で、タイル屋が苦労してアオリを釣り上げたのに対しペンキ屋こばちゃんはあっけなくイカをゲット。
スミイカとアオリイカ。当然、エギングだ。で僕はまぁ、ぱっとしないのだがゲームプロデューサーとして
割り切って展開していた。『一人にでも多く何かを釣ってもらいたい。その為にはデータ集めだ。』
そしてソウダガツオの鳥山ボイルに出くわす事に…周辺はエギンガーしか居ないので、このソウダガツオの
存在は迷惑千万ほかならない…でも、僕はピンと来た。そして、タックルベリー大磯店でジグを買い
そしてペンキ屋こばちゃんにも購入させる。時合いとタイミングは読めていた。釣り座の確保さえできれば
何とかなるかもと…そして結果的にジグキャスティングでソウダをゲットできた。ソウダはから揚げとして
その日の昼飯になり職人たちに振舞われたわけだ…この出張を機に僕の釣り人生活が戻ってきてしまった。
で、話は戻るがアレだけ色々釣りながらも、実はこばちゃんシーバスは釣ったこと無いと言う。
ではチャンスがあればと声を掛けていたのだが、今回のナイト陸っぱりに参戦させる事となった。
僕は土曜日も仕事なので本来は土曜の晩に出たかったが、予定が合わず金曜夜の釣行となった。
魚は見えている。後はこの強風が収まれば…そう思っていた。が、結果は甘くなく場所取りをしてくれた
にわちゃんに開始前の一本が出ただけで、移動先にも先行者…実はゲーム展開を考えていた。
最初に入った橋は安定した魚のストックがあり、比較的イージーなゲーム展開を想定できる。
対して前回釣行でも入った橋は、普通の釣り方では出ない魚が混じっている。先行者の有無も計算に入れると
前半に魚を誰かしらが取って場所移動するのが理想的なゲーム運びだ。ただし潮位(水位)が状況を大きく
左右するので、下げ時合いならある程度下げてしまったら後半のポイントに分があると思っていた。
が、もくろみはことごとく外れ移動先に先行者…それ以前に薄着でなれないナイトゲームにゲストの体力は
限界近くなっていた。僕はなれてしまっているが、一般人にはキツイよな…翌日も仕事を控えているので
ここで、終了としたが大きなシコリがのこってしまった…『このまま終われないよな…』
翌、土曜日。にわちゃんはアサリ堀に朝から出向き夜には使い物にならない状態。まあ、一人の方が自由は利く。
ゲームプラン。当然、前日のポイントだけで勝負を掛ける。尚且つ、5本をリミットにして自分との戦いとする。
難なく5本取れれば、僕の勝ち。取れなければ負け。そういうハードルを設定してみた。
先行者も考慮して本来は昨日の流れで攻めたいが、逆に廻ってみる。なんだかんだ言っても昨夜の後半の部の
ポイントは隠れた人気ポイント。だから時合いを迎える前に入ってしまおうと思った。また、前夜より厳しい
リミットを設けたのは風の影響を考えたもの。べた凪で非常に釣りやすい展開から多少厳しい設定を設けた。
だが、予定通りにならないのが魚釣り。昨夜のポイントで持参したルアーのほぼ全部に近い物を投げつくした。
色々なパターンも試した。にも関わらず全く魚からの反応が無い…ボイルはごくわずか。でもあるっちゃアル。
開始から約3時間。ひたすら投げ続けた。肩がこってしんどくなるほど…腰痛もピークだ。体中が悲鳴を上げてる。
仕方なく、前半の部を終え昨夜のスタート地点に入る。この夜は奇跡的に先行者が少ない。対岸に確認できる程。
ポイントに入るなりボイルは確認できる。が、これもまたイージーにはいかない…
足元にはベイトのハクが多数群れている。これらは引き波をたて泳いでいる。そこからまた一思案して色々と
試してみる。が、反応は無い…当然、ハンマーはもとより考えられるパターンは試していく。手ごたえは無い。
そのうち足元の護岸に掛かる水も引いてきた…『あれ?これ、もしかして…』
ベイトは恐らく退避場所が無くなる故に活発に動き回って逃げ場所を探しているのでは?その考えは的中する。
護岸が干上がって直ぐのことだった。足元から沖合いまでの間でスーパーボイルが始まった。
当然、キャストを繰り返すが手ごたえは無い…トップまで繰り出すも反応が取れない…
明らかに護岸沿いに40くらいのが着いてる。頻繁にボイルしている。沖目はスズキクラスとおもしき魚が
ベイトにアタックを繰り返している。当然、ルアーを投げまくる。が、反応は無い…
『ハンマーはベイトより上を泳いでいるのか…』メケジャークにも反応しない『うーん…』
そのうち思いつきでベイトよりやや下をあえて泳がせて見るか?そんな考えに至った。当然、これまでも色々
試した。その結果『水面直下で尚且つ明暗にタイトにつき、暗い方では喰わない。』と考えた。
ナイトレイド80のホログラム系。それを明暗をなぞるように引いてみた。ピックアップ直前に足元付近でヒット。
さっきからボイルしていた奴か?40㎝くらい。次を狙う。
交通事故的なヒットではなく、あと一尾を掛けて確実なものとしたい。このままでは、マグレと同じだ…
やや早いリトリーブで『ゴンッ!』とバイトするも乗らず。早すぎると追いきれない…が、スローだと全く反応
しない。完全にルアーを見切っていて、なんかの弾みでリアクションで捕食するのを期待するしかない。
出来ることはレンジキープとタイトトレース。あと、スピード調整。これが意外と難しい。持ってきたルアーで
このパターンに対応出来る物がほとんど無い…カラーの要素、フラッシュ効果も必要らしい…
そうこうしているうちにボイルは終局を迎えつつある。ここからまたスローにパターンが変わりだした。
腰が限界で座ってキャストしていた時にヒット。が、直ぐに立ち上がれずに立上り体制を整えてファイト開始と
思った時に身切れで外れてしまった。『はぁ…』大きなため息を一つ…これで納竿とした。
結果的には『負け試合』。でも、かなりヒントが転がっていた。どの道、イージーではなかった。
ガイドで廻るポイントではない。でも、これボートだと比較的に捕りやすい魚なんだよなぁ…
釣り人によるプレッシャーも起因しているのかも知れないなぁ?ベイトのサイズがまだまだ小さい。
例年比較でも大分小さめな気がする。まさにシラスパターンみたいだ。これを攻略するには、自分でルアーを
こしらえるしかないのか?でも、一つだけ言える事がある。地元河川にしろ川崎にしろ一番水揚げをしていた
あの頃は間違いなく僕のハンドメイドルアーが釣果に大きく貢献していた。『また、作るしかないか。』
とりあえず、プロトタイプが2本出来ればよい。あとは先の話。
ここの職人さんだ。ここの親方がこばちゃんである。この方は生粋のバスアングラーである。
まあ、今はほとんど釣行する機会がなくたまに会社のレクリエーションで釣りに行くくらいとか…
実はこの他に出入りしていたタイル屋がいて、ペンキ屋、僕を含めたこの3人が中心となり3年前の
大磯出張に参加していた。この大磯が僕の中で大きなターニングポイントとなった。
当時、やや釣り熱が冷めていて再びバイクをいじったりと色々しながらも夢は『相模湾のキハダ』に
向けられていた。出張先の直ぐそばに船宿の邦丸さんがある。更に数年前に仕立てで乗ったこともあり
一応は知ってる船宿の一つかな?と言う認識の程度。ほぼ、毎日のように職人と店先の写真を見つつも
『道具がねぇ…』と自分に言い聞かせていた。そんななか、大磯漁港に一度、そして相模川や熱海方面に
釣行することとなる。タイル屋が熱海に土地勘がありポイント調査のランガンを一緒にやった。
で、網代に落ち着き大磯から網代をホームとして通う事になる。時期は11月。ターゲットはアオリイカ。
で、タイル屋が苦労してアオリを釣り上げたのに対しペンキ屋こばちゃんはあっけなくイカをゲット。
スミイカとアオリイカ。当然、エギングだ。で僕はまぁ、ぱっとしないのだがゲームプロデューサーとして
割り切って展開していた。『一人にでも多く何かを釣ってもらいたい。その為にはデータ集めだ。』
そしてソウダガツオの鳥山ボイルに出くわす事に…周辺はエギンガーしか居ないので、このソウダガツオの
存在は迷惑千万ほかならない…でも、僕はピンと来た。そして、タックルベリー大磯店でジグを買い
そしてペンキ屋こばちゃんにも購入させる。時合いとタイミングは読めていた。釣り座の確保さえできれば
何とかなるかもと…そして結果的にジグキャスティングでソウダをゲットできた。ソウダはから揚げとして
その日の昼飯になり職人たちに振舞われたわけだ…この出張を機に僕の釣り人生活が戻ってきてしまった。
で、話は戻るがアレだけ色々釣りながらも、実はこばちゃんシーバスは釣ったこと無いと言う。
ではチャンスがあればと声を掛けていたのだが、今回のナイト陸っぱりに参戦させる事となった。
僕は土曜日も仕事なので本来は土曜の晩に出たかったが、予定が合わず金曜夜の釣行となった。
魚は見えている。後はこの強風が収まれば…そう思っていた。が、結果は甘くなく場所取りをしてくれた
にわちゃんに開始前の一本が出ただけで、移動先にも先行者…実はゲーム展開を考えていた。
最初に入った橋は安定した魚のストックがあり、比較的イージーなゲーム展開を想定できる。
対して前回釣行でも入った橋は、普通の釣り方では出ない魚が混じっている。先行者の有無も計算に入れると
前半に魚を誰かしらが取って場所移動するのが理想的なゲーム運びだ。ただし潮位(水位)が状況を大きく
左右するので、下げ時合いならある程度下げてしまったら後半のポイントに分があると思っていた。
が、もくろみはことごとく外れ移動先に先行者…それ以前に薄着でなれないナイトゲームにゲストの体力は
限界近くなっていた。僕はなれてしまっているが、一般人にはキツイよな…翌日も仕事を控えているので
ここで、終了としたが大きなシコリがのこってしまった…『このまま終われないよな…』
翌、土曜日。にわちゃんはアサリ堀に朝から出向き夜には使い物にならない状態。まあ、一人の方が自由は利く。
ゲームプラン。当然、前日のポイントだけで勝負を掛ける。尚且つ、5本をリミットにして自分との戦いとする。
難なく5本取れれば、僕の勝ち。取れなければ負け。そういうハードルを設定してみた。
先行者も考慮して本来は昨日の流れで攻めたいが、逆に廻ってみる。なんだかんだ言っても昨夜の後半の部の
ポイントは隠れた人気ポイント。だから時合いを迎える前に入ってしまおうと思った。また、前夜より厳しい
リミットを設けたのは風の影響を考えたもの。べた凪で非常に釣りやすい展開から多少厳しい設定を設けた。
だが、予定通りにならないのが魚釣り。昨夜のポイントで持参したルアーのほぼ全部に近い物を投げつくした。
色々なパターンも試した。にも関わらず全く魚からの反応が無い…ボイルはごくわずか。でもあるっちゃアル。
開始から約3時間。ひたすら投げ続けた。肩がこってしんどくなるほど…腰痛もピークだ。体中が悲鳴を上げてる。
仕方なく、前半の部を終え昨夜のスタート地点に入る。この夜は奇跡的に先行者が少ない。対岸に確認できる程。
ポイントに入るなりボイルは確認できる。が、これもまたイージーにはいかない…
足元にはベイトのハクが多数群れている。これらは引き波をたて泳いでいる。そこからまた一思案して色々と
試してみる。が、反応は無い…当然、ハンマーはもとより考えられるパターンは試していく。手ごたえは無い。
そのうち足元の護岸に掛かる水も引いてきた…『あれ?これ、もしかして…』
ベイトは恐らく退避場所が無くなる故に活発に動き回って逃げ場所を探しているのでは?その考えは的中する。
護岸が干上がって直ぐのことだった。足元から沖合いまでの間でスーパーボイルが始まった。
当然、キャストを繰り返すが手ごたえは無い…トップまで繰り出すも反応が取れない…
明らかに護岸沿いに40くらいのが着いてる。頻繁にボイルしている。沖目はスズキクラスとおもしき魚が
ベイトにアタックを繰り返している。当然、ルアーを投げまくる。が、反応は無い…
『ハンマーはベイトより上を泳いでいるのか…』メケジャークにも反応しない『うーん…』
そのうち思いつきでベイトよりやや下をあえて泳がせて見るか?そんな考えに至った。当然、これまでも色々
試した。その結果『水面直下で尚且つ明暗にタイトにつき、暗い方では喰わない。』と考えた。
ナイトレイド80のホログラム系。それを明暗をなぞるように引いてみた。ピックアップ直前に足元付近でヒット。
さっきからボイルしていた奴か?40㎝くらい。次を狙う。
交通事故的なヒットではなく、あと一尾を掛けて確実なものとしたい。このままでは、マグレと同じだ…
やや早いリトリーブで『ゴンッ!』とバイトするも乗らず。早すぎると追いきれない…が、スローだと全く反応
しない。完全にルアーを見切っていて、なんかの弾みでリアクションで捕食するのを期待するしかない。
出来ることはレンジキープとタイトトレース。あと、スピード調整。これが意外と難しい。持ってきたルアーで
このパターンに対応出来る物がほとんど無い…カラーの要素、フラッシュ効果も必要らしい…
そうこうしているうちにボイルは終局を迎えつつある。ここからまたスローにパターンが変わりだした。
腰が限界で座ってキャストしていた時にヒット。が、直ぐに立ち上がれずに立上り体制を整えてファイト開始と
思った時に身切れで外れてしまった。『はぁ…』大きなため息を一つ…これで納竿とした。
結果的には『負け試合』。でも、かなりヒントが転がっていた。どの道、イージーではなかった。
ガイドで廻るポイントではない。でも、これボートだと比較的に捕りやすい魚なんだよなぁ…
釣り人によるプレッシャーも起因しているのかも知れないなぁ?ベイトのサイズがまだまだ小さい。
例年比較でも大分小さめな気がする。まさにシラスパターンみたいだ。これを攻略するには、自分でルアーを
こしらえるしかないのか?でも、一つだけ言える事がある。地元河川にしろ川崎にしろ一番水揚げをしていた
あの頃は間違いなく僕のハンドメイドルアーが釣果に大きく貢献していた。『また、作るしかないか。』
とりあえず、プロトタイプが2本出来ればよい。あとは先の話。
Posted by 魚と遊ぼう。 at 22:28│Comments(0)
│釣り